おおぞら高校
なりたい大人研究所
おおぞら高校

なりたい大人作文コンクール

優秀賞

もう一回

広島県 銀河学院中学校 3年丹下 始音さん

筋トレ中、頭が「もう限界だ、挙がらない」と言ってくる、でも俺の心と覚悟がそれを否定する。「挙げろ!!」そうやって、自分の限界を突破する、自分が出来ないと思った時に、もう一回、その積み重ねで筋肉を鍛えていく。でも、別にこれは筋トレだけの話じゃないと思う。辛い時、苦しい時に、もう一回、それを積み重ね続けた時、どんな大人になってるだろう?僕はその答えを知りたい。だから僕は今夜も、もう一回バーベルを挙げる。

(受賞者コメント)

限界を突破して、また限界に到達すれば、また限界を突破して。
本当最高にカッコいい生き方。僕が憧れた人達は皆さん、そんな生き方をしていた人達でした。
憧れの眩しさに目を焼かれた、それは過去の話。今度は自分が焼く側に、憧れに立ってみせる。
そういう思いをぶつけた作文にこの様な素晴らしい賞を選んでくださり、本当にありがとうございました。
これを糧にまた、バーベルを挙げようと思います。

(審査員より)

「なりたい大人」という長期的なテーマに対して、「今この瞬間」という短い時間を切り取るユニークな視点と、心と身体の動きを等身大の言葉でリアルに表現している点が、異彩を放っていました。
勉強や部活、習い事など読み手それぞれに、それぞれの「もう一回」の場面を想起させ、共感を呼びます。将来像を見つけるために、まずは「今」自分の限界に挑戦し続ける前向きな姿勢は、将来に悩む人を勇気づける作品です。