お母さんのしょうゆから
「そこにあるしょうゆ、使いたいけどとどかないなぁ。」そう思っていると、私の母は静かに、すっとしょうゆをわたしてくれた。私は最初、「何も言っていないのに、なんでわかったの?」とびっくりしていたのが、母は何もなかったかの様に、ご飯を食べている。そんな母の姿を見て、私はなんだか、温かい気持ちになった。そして、困っている人にそっと手を差しのべることができる、優しい大人になりたいと思った。しょうゆをとることなんて、とても小さなことだけど、私はすごく助かったし、嬉しかった。人は一人では生きていけないと思う。しかし、大きな声で助けを求めることができる人ばかりではないはずだ。だから私は、周りをよく見て行動し、困っている人を助けることができる、そんな大人になりたい。